SideMに人生変えられた男の話

まずはじめに、SideM 6周年おめでとう!!

自分はまだ3年目だけど、やっと好きになった時間が知らなかった時間を上回った。嬉しいよ。

 

さて、こんなタイトルつけてるのに、期待されたらちょっと申し訳ないなと思って予め言っとくけど、単純に自分の体験談で、それも大したこと起きた訳でもなくて、割と普通の流れで沼に落ちただけとのこと。

 

大袈裟と思われるかもしれないけど、ただ「人生変えられた」ことは本当に自分の中にあって、まだ20何年しかない人生の中でも特に印象深いエピソードだと自分は思っているつもりで、自己満足のためにいつかは絶対語りたいと書いただけ。

 

* 思いついたものをとにかく書いとくタイプの人間で、途中でテーマに逸れた部分も多々あると思う。

** 読んでいただけけるとうれしいけど、結構長い。

*** 口調や文法おかしかったりする部分は大目に見てくれると嬉しい。

 

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アイマスとの出会い

時は2017年5月28日、当時最も熱中していたアプリがメインストーリー完結とともに運営変更とのことで、事実上サービス終了と言ってもいい状況になった(機会があればこれについても語りたい) 。

興味本位で大学の専門(日本語)と就職先(通訳)を決めた自分から言うのもなんだが、一度やり込むものは最後までやり遂げる主義なんで、毎日そのアプリしかやってない反動で、これからの人生は何を楽しめばいいかと思うぐらい大きい喪失感の中、またリアル生活もしんどかった時期に、アイマスと出会った。

もちろんアイマスという作品は昔から知っていたけれど、別作品の原因で「アイドルコンテンツはちょっと...」という拒絶反応があった。いま思うと何故そこまで拒絶反応出てたか不思議。

 

アプリのサービス終了でたくさんの空き時間が出てきて、毎日YouTubeやニコ動で声優関連の動画をひたすら観てた。

声優に関するは詳しくないけど、当時の自分は結構アニメ観るほうで、最近出演の多い声優と聞かれたらある程度答えられるし、定期的に聞いてたラジオ番組もあって、何より話が面白くて、日本語聴解の練習も兼ねて最高の暇つぶしだった。

そんな中ある動画が目に留まっていた。内田姉弟の動画だった。よくもそこが沼の入口になるとはなー(笑)。

 

動画の中に同じアイマスのキャラやってる話を聞いて、ちょっと興味が湧いてきて、暇だったしアニメでも観てみるかの軽い気持ちでシンデレラとASのアニメ一挙放送を観た。(デレから観るのは姉たそが原因)

シンデレラの話も素晴らしかったけど、「これはすごいな」と思わせたのはASアニメのSMOKY THRILLとマリオネットの心のライブシーンだった。よくもアニメであんな手描きライブシーンできるなって。何よりも物語がすごく心を動かすような内容で、衝撃を受けた。

詳細は後ほど語るけど、これをきっかけにアイマスというコンテンツにハマった。

 

そこで色々(主にニコ大百科)調べるようになり、もちろん、アニメに出てたJupiterと9.18事件も、そして涼くんがいる876プロにも。その流れでSideM関連の情報も色々入ってくるわけ。

ここでやっとSideMというシリーズに触れた。

 

SideMとの出会い

文章を読むのもいいけど、やはり動画のほうが印象に残りやすいから、ニコ動で再生数の多い順から片っ端関連動画を観るようになり、そこで出会った超音楽祭も1stライブダイジェストも、声優発表ニコ生アーカイブも曲試聴動画も、全部ぜーんぶ今俺がDDになったきっかけだなと改めて思う。

 

動画と言えば、実はSideMとの出会いが本家のアニメよりも早く、2016年の超音楽祭だった。ええ、あの時リアタイで生放送観てた自分がいることはSideMをハマってから半年か一年ぐらい経てやっと気づいた。当時は歌い手さんとガルニデリアや9nineさんを観るためだった気がして、もちろん出番を待つまでのアーティストさんのパフォーマンスも観てた。

 

そこが、まさかのSideMと自分のファーストコンタクトだった。あの時姉たその弟であるゆうまたそすら認識してない自分だったから、本当に声優に関してもアイマスに関してもほぼ0に近い知識で観てた。当時観た感想はいまになってもうあやふやになったけど、たしか「へぇー 声優もこんな仕事するんだ。歌上手いじゃん」のどこから目線?の感想あった気がする。あと曲が結構好み。

今となって「なぜもっと好奇心を持って検索しなかった」とあの時の自分を殴り倒したいくらい悔しいけど、当時はまた別のものに熱中してたから、たとえ検索したってハマることはないだろうし、もし自分がやってたあのアプリが終わらなかったとしたら、アイマスやSideMと出会えることない可能性だってあるから、やはり巡り合わせなんだよね。UNMEIって感じ。

 

ちなみに2020年7月13日0時時点「アイドルマスターSideM」タグ再生数多い順動画のスクショ。

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ネタ系はともかく(含まれてもいい)、いまの新規Pにとっても、結構いい入り口なんじゃないかなと勝手に思ってる。実際それで落ちた人も多かった気がする。

 

ニコ動でエム関連の動画を漁ったのは、たしかオリピ06の視聴まだ出てない時期だったので、そのさらに前の時間にハマったから、たぶん7月中旬頃だと思う。 

そこでもう足が沼に半分踏み入れた状態なんだけど、実際どん底に落とされた原因は間違いなく2ndライブのダイジェストだった(もちろん素敵な曲がたくさんという点もある)。何せキャラの1人すら覚えてない状態だったのにダイジェスト観て「いいなー」と思ったから。いや翔太(つぐつぐ)は分かるか。

 

最初の話に戻るけど、当時喪失感の大きい自分が、この一連の出来事で一気に人生で一番充実な時間に変わった。

ここまでのCDもニコ生も、ここからのアプリもアニメも、何もかもが新鮮で、「仕事終わってうちに帰ったら何を履修しよっかなー」と、それが生活のモチベになり、ただただ楽しい毎日だった。

思い返すと、2017年は本当にSideMにとってユーザーを増やすに最適な一年だった…

 

ライブの初参戦

実は見出しを付けるのが苦手で、けど付けないと段落が分かりにくいので、読む側として読みづらい環境にならないよう努力はしているが、なかなかセンスがなくて…

 

本題に戻るけど、2017年下半期から怒涛の展開をしてきたSideM。ひとりのPとして本当にすごく誇らしく思う。それに供給もたくさんあって、もうリア充より幸せって感じ。(言葉の綾だけで別にリア充が必ずオタクよりも幸せというわけではない)

 

もちろんアニメと楽曲だけでなく、ゲームのほうもハマった時からやっていて、さらにゲーム内のイベント間隔が本当に短くて(モバの4時間休憩は流石におかしい)、以前ハマってたアプリよりも充実なP(プレイヤー)生活を過ごした。贔屓目の子は何人もいるけど、基本的にはみんな大好きなので、ゲームのイベントは全部欠かさず参加している(現在進行形)。

 

そんな日々の中で、半年の時間があっという間に過ぎていて、2017年の年末になった。

年末と言えば、アイマスのプロデューサーにお馴染みの「あの番組」、当然自分も観てたわけ。その直後SideMアニメ最終回と特番もあるし。

 

他のシリーズには一応認識あるけれど、そこまで詳しくないため、彼を知り己を知れば百戦殆からず… というのはちょっと違うかな。

当時他シリーズのゲームはまだやってないけど、曲だけは購入して聞いてるから(一部アイマス楽曲メドレー動画のおかげで)、情報だけでもチェックするかの気持ちと、声優さんたちの会話やトークが面白いからが原因で、SideMが関わるアイマスの番組はハマってた初期からずっと観てた。

 

そこで、AS勢は新年に「初星宴舞」のライブをやる情報を知り、しかも海外(アジア圈)ライビュをやると。観れるじゃん!と一瞬思ってたけど、色々考えすぎた結果行かなかった。いま考えるとほんっっとに勿体なくて悔しい。当時まだそこまでAS曲履修してなかったから、仕方ないじゃ仕方ないけどね。

 

しかしこの情報で気付かされたことがひとつ。もしかして次に来るSideMの3rdライブにも、海外ライビュやるんじゃない???

いや待って、海外ライビュは確かに他のコンテンツもやってたけど、アイマスの海外ライビュは…?

すぐに確認してきたら、2017年のASミリ台湾単独公演とシンデレラの5thツアーが初の海外ライビュだったらしく、しかもツアーの場合最終公演しかないという事実を知り、これは微妙な気がするな…。

 

ここでちょっと話逸れるが、アイマスって、実は香港、というか海外にもそこまで人気がある作品じゃなかった。(ここでやっと自分は香港のPだと公開。別にそういった情報は要らないけど)

ラブ〇イブ、あ〇スタやア〇ナナなどの男性女性アイドルコンテンツは普通に流行ってるのに、何故かアイマスだけ不況な現状がずっとあって。基準と言えるかちょっと怪しいけど、アニメショップに置いてあるグッズの数ね、1と100の差。もう、本当にシリーズ別で変わったりわけでもなく、どのシリーズのグッズもほぼ見えなくて。見当たるグッズらしいものと言ったら、デレの缶バッチくらい。

 

何故?と考えてみたんだけど、日本語の壁があるからなんじゃないかなって。

今までアイマスは海外展開にあまり心を掛けてないらしく、ほぼほぼ日本国内のみ展開されてたことが分かった。ファンが作品を理解するためにはゲームやアニメなどを触るのが一番手っ取り早い方法で、特にゲームがほんっとに日常で一番と言える作品を知れるツールだから、そのゲームが翻訳されない限り、海外ファンは自力で日本語を勉強して内容を理解する方法しかない。

 

しかしアイマスの核って、アイドルをプロデュースすることで、知れば知るほど彼女ら彼らの魅力を知り、失敗しても挫けず、それを経験にして、最終的にトップアイドルになることなんじゃない?(上手く言葉にすることできないけど、少なくとも自分の認識はそういう感じだった)キャラクター同士の会話だけで物語を進むものでなく、「プロデューサー」というプレイヤーとの会話やエピソードがあってからこそ作品が完成される感じで、まさにこの作品の醍醐味と言ってもいいポイント。

 

それを、全部翻訳するのって、どんだけ時間のかかる作業って分かる?あと曲や歌詞の中に詰め込んだアイドル要素(特定アイドルを体現できる歌詞の数々)、さらに魅力の一つでもあるアイドルそれぞれの口調や言葉のニュアンスを別言語で表すなんて…… 運営がそれをやらないことも理解できるし、一ファンとしても日本語勉強したほうがずっと早い。

 

そんなあまり人気ではないコンテンツ、当時末っ子のSideMくんのライブに公式が海外ライビュやる可能性は、正直厳しいだろうな〜と思ってた。(やっと話戻る)

どこに要望送るべきかも分からず、最悪の場合有給取って日本にライビュ観ることも考えたとき、1月の中旬でやっとアジア圏のライビュ決定と発表した。

えっ、2月3日開催のライブ、1月中旬になって「ライビュやるよー」と言って、遅すぎない???????しかもチケット発売日が2週間前。まぁ~、遅くてもやること自体は決まったんだからいいんじゃない、と思うじゃん。

発売当日、チケット3分で完売。

 

当時のツイート↓

 

あ、あれ?SideMって、あまり人気のないコンテンツのあまり人気のないシリーズなんじゃなかったっけ???

そもそも公式が様子見でライビュを1館やろうという判断出したこと自体は何もおかしくないけど、こんな状況になるとPとしても想像つかないから、一応追加できるかの要望を送ったけど、もし追加なかったらどうすればいいのかテンパって、とりあえず冷静になり、翌日台湾のライビュチケ発売日に台湾のチケットを購入した。全ッ然冷静じゃなかった。

ねぇー知ってる?台湾に行くための往復飛行機チケット代って、2万円も必要なんだよ。結局香港のライビュ会場もう1館増やしてくれたことで、無事無駄な出費しなくて済んだけど、それを考えた上で行動した自分は本当にイカれてんなと改めて思った。それだけ観たかったんだろうけどね。行動力だけあるオタク。

 

いよいよ3rdライブの日がやってきた。

 

3rdライブの感動

ハマってから約一年、オタクにとって最もコンテンツに対して熱量を持つ時間と言ってもいい期間だと勝手に思っている。

 

3rdライブと言っても、海外はツアー初日しかライビュやらなかったため、この一日だけが当時ハマりたての自分が参加できる一番大きい祭典のようなもので、全力で挑む!と思いつつ、三次元アイドルのライブは参加したことあるけど、二次元(キャラクター)のライブはこれが初めてで、ライブ中のコールどころか、ペンライトだって慌てて購入した覚えがある。(しかもアイマスライブに禁止されてるキンブレ。まあライビュだからいいけど)

 

それでも自分が十二分ライビュを楽しめたから、3rdは本当に全エムPも履修すべきライブだと思う。特に一日目が全員46人出てたライブで、アイマス歴史上でも数えるほどの全員出演ライブだから、思い出深かった。

ライブ後の感想文についてはいずれの日か公開する…ことはないだろうけど、今読み返すと、よくもあんなに高まってた感情から冷静になってほぼ二週間後に記憶の引き出しから1万8百字の感想も書けたな。もちろんTwitterやブログで感想呟いたPの方々から記憶の補完をしたとことも多くあるけど。

中国語の感想だから、文字数が多いのは仕方ないこととはいえ、1万字以上も書けたなんて大学のレポートに近いぞ。そんな1万字ちょいの文章の中から一部を翻訳して摘録するね。

 

「自分はまだPになって半年ぐらいしか経ってなく、まだ色々と分からないこと沢山あるけど、この3rdライブが木星とPにとってどのような意味あるか考えるだけで泣きそうになる…

2010年から登場して約8年になった木星は当時のことで多くのPにあまりいい印象持たなくて、声優さんたちもゲーム中に出てること自体歓迎されてないの知ってるから、ライブで曲を披露することは絶望的だと思っていたんだろう…

それでも彼らを好きなPがいるから、いつかはまた舞台に立つことを望んでいたはず。その4年後に女性アイドルしか出ていない合同ライブでアリギル歌ってたことも、SideMというシリーズが発表になったことも、Pにとって感慨深いことなんだろうなー

そして2015年やっと4年ぶりの新曲が出て、しかも三人揃ってステージ上に、みんなの前に立つことができるなんて、涙流さないわけがない。

これらの経緯で今回の3rdライブ初日、彼らがやっと8年前に出したデビューシングルを披露することができて、前日譚のアニメ後でもあり、961プロから315プロに入り、ほかの43人の仲間と、全員でステージ立てることがとても意味のあることだと勝手に思ってる…

もし木星というユニットがいなければ、おそらくアイマスチームも『男性版やりたい』というコンセプトに繋がらないだろうから、木星あってのSideMと言っても過言ではない。Pたちが言う『尊い』には、果たしてどれだけの気持ちが込めているんだろう…」

 

すごい。いまの自分こんなに語れるかに疑問。たぶん「マジでそれな分かる」しか呟かなさそう。あと二ヶ月で10周年になる木星。本当におめでとう。

自分も46人が同じステージに立てる日を自分の目で見届けたことにとても幸せと感じている。たぶんSideMにとっても誇らしい一ページだったんじゃないかな。

(ひとつ残念だなと思うのは、公式はプロミみたいなトーク混じりのイベントを海外ライビュやらないってこと。リアタイでジェネコン観たかったのになー)

 

「ワケ」あって、転職。

ここでちょっと自分のことを話すけど、前に興味本位で専門と就職先を決めたと言ったが、そもそもその興味とは何なのか気になる方もいるかもしれない(そりゃない)。

 

それはまだ高校時代の話で、当時ジャニーズ好きな姉に影響されて、自分もアニメ観るのが好きだったから、日本語に興味を持つようになった。正確に言うと日本語に関わる文化や物だけど、それを知るために勉強したのが日本語だったからあえてそれを言う(後にも関わるし)。

高卒で進路を考えるときも、特に好きな科目があるわけでもない自分が、就職についてまだあまり概念がなく、「興味を持つものについて勉強したほうが楽しい」の一心で日本語専門にした。あとアニメや番組を観るとき字幕なしでも分かることがいいという極めて不純、いや、むしろ純粋すぎる動機もあった。

いま考えるとあの時はほんっとうに何も分からなくて未熟な考え方だった。

 

それでも楽しい3年間の大学生活過ごして、就職活動をするようになったけれど、当時卒業して2、3週間ちょいで最初の会社に入ったけど(香港には内定とかないので、同級生にしては早いほう)、その会社がブラックすぎて3ヶ月で辞めちゃった。

辞めたあと半年の間40社ぐらいは面接に行ったけど、なかなか受からなかった。

元々日本語使える事務職を目標に就活しているけど、半年も過ぎて焦ってきたため、それ以外の仕事も探すようになり、最終的に通訳として受かったのが前の会社だった。ちなみにこの会社は日本じゃ誰でも聞いたことある大手上場企業なので、本来なら安定の仕事のはずだったが…

 

日本語専門とはいえ、通訳・翻訳とはまた違う分野で、しかもその会社が専門用語たくさんある業界で、教える先輩もいなく、仕事について何もかもゼロから自分で模索するのがしんどかった。

入社から1年、上司との評価面談で「通訳としてはギリ合格のレベルでしかない。このままだと昇進は難しい」と言われた。自分なりに頑張って猛勉強したつもりだからこそ、そう言われて挫けそうになった。もしかして日本語を専門にすること自体が間違ってる?とすら思った。

アイマスと出会ったのはその直後だった。

 

当時観たシンデレラと本家のアニメにすごく助けれらた気がする。

アイドルたちと自分のことを重ねたかもしれない。夢、とはちょっと違うけど、夢中になれるもの、心を動かせるものに踏み込むこと。それが挫けそうになったときも、失敗したときも諦めず、一歩ずつ進んでいく。

あんなに頑張って夢を追いかける姿見せられて、自分ももう少し頑張ってみようって思い始めた。

 

そこから約2年経って、通訳も翻訳の仕事も一通り慣れてきた頃、人事異動で前の上司が日本に戻り、新しい上司が着任した。

その新しい上司が有能すぎて、責任だけ目にない元上司と違い仕事がテキパキで、問題点になるところをピンポイント解決し、適材適所にスタッフを配置することで仕事の効率がぐーんと上がっていく。その上スタッフと元上司のギクシャクしてた職場の雰囲気や、各部署とのコミュニケーションと連携も大幅に改善される、凄い人だった。

仕事出来すぎるせいか、出張が非常に多く、大半の時間は事務所にいないため、社内通訳しか務めてない自分はすごく暇になった。しかも英語・中国語もマスターしていて、スタッフと直接コミュニケーション取ることもよく見かける。

 

あれ、自分必要なくない?そこで転職のこと目にするようになった。

いやいやいや、これで転職するなんて流石に違うなんじゃないかな。さっきまで諦めず頑張っていこうとか言ったばかりなのに。

もちろんそれも考えたことある。暇と言っても全く仕事ないわけでもないし、この会社に3年もいて、同僚関係もよく、正直物凄く居心地がよかった。

しかし本当にこれでいいかと考えると、戸惑った。

 

ちょうどその時、自分がやりたかった事務職の公務員試験があって。むっちゃくちゃ悩んでた。公務員だから今の仕事よりもずっと安定だし(大手だからと言ってクビがないわけじゃない)、かといってこれで3年間勉強してきた専門の日本語を置き去りにするのもどうかと思う。

 

自分は20代後半で、まだ家庭持ちという訳でもなくて、最後のチャンスと言えるほどの選択ではないけれど、もう少し慎重に、冷静に考えるべきなんじゃないかなって。まさに「まあまあ落ち着け」にピッタリな時であった。

そんなときSideMを思い出した。

 

ぶっちゃけSideMのキャラって、リアルにいるとどう考えても+10年でやっと前職になれる年齢じゃない?

そんな2次元でしか起こらない話を真に受けて、転職という人生に大きく変わるかもしれない選択肢が左右されちゃうなんてバカじゃない?

 

でも、そんなSideMだからこそ、自分に変わると決める勇気をくれた。

「恐れないでいい、信じて選んでほしい」

「理由がきっと未来をくれる」

「無謀? 自分に賭けるならいいじゃない」

「そうさ決めたら 曲げずに向かってみようよ」

「一歩めを踏み出せばいいんだ」

「何が正解かなんてわからないけど、迷いながら見つければいいんだよ」

「踏み出せば あとは大丈夫、行けるさ ここからどこにだって」

「すべての出来事は繋がってるんだ」

「過去が未来を輝かせてく」

自分は曲を聞くとき歌詞よりもメロディ重視のほうなのに、何故かこんな時だけ歌詞ばかりが自分に響いたんだろう。

 

とりあえず試しに公務員試験受けてみたら?と思って、行ってたらスムーズに受かった。

そんなワケ(SideMのせいにして)で、いま無事公務員一年生になった。

 

確かに公務員になってから日本語使える場所全くないけれど、それは決して無駄なことなんかじゃない。

日本語を勉強したときに学んだ知識、40社以上の面接から貰った経験、通訳やってたとき人との接し方やコミュ力の向上、何よりもアイマスという作品の魅力を知れたこと。

その全てが今の自分を構成するパーツでもあり、いまの仕事にも繋がっている。

本当に、人生変えられたな。

 

これからも、アイマスですよ。

という訳で、自分の話はここでおしまい。

時間かけてここまで読んでくれる方何人いるか分かんないけど、ありがとう。

 

さて、果たして気づいた人いるだろうか。文章の中に一度も自分が男性であることを強調しなかったこと。タイトルを見て来た人だっているはず。

そんなの狙ってやってる事に決まってるんじゃないか。まぁ途中で意識しながら書くようにしてるだけ。

よく言われるけど、SideMは救済だって。それは自分も納得している。救済なんて人種性別関係なく、信じれば助けられるもんだから、別に外人だの男性だのを強調しなくても、普通にハマる者はハマってくから。

要するに、SideMは一人の人間である以上、履修すべくオススメコンテンツってことよ。

 

それは置いといて、SideMに人生変えられたことはこのとおり書いてあるけど、「その程度でよく語るな」という人もいるかもしれない。だが俺が言いたいことはただひとつ、SideMに出会った自分が本当に315に幸せだった。

改めて6周年おめでとう。ありがとう。

これからも、ずっとずっとその先へ。