「推し」という概念

推し」。

長年オタク活動やってきた身として聞きなれた言葉。

 

ネットで意味を調べてみたが、「同種のものの中ではこれが一番好き」という意味合いで広く用いられるようになりつつある。(Weblio辞書より)

これを「推し」と言うのであれば、とにかく作品の中、またはグループ中一番好きな子であれば「推し」と言える。

 

しかしそれは本当に「推し」に当てはまるかと考えると、ちょっと違う気がする。

 

個人的に「推し」になる条件は、まず「一番好き」なのが間違いないであろう。

次に「かけがえのない存在」、「そのために使ったものに価値・意味を求めない」、「心気持ちよく推せる」「推して幸せになる」という点がある。

 

たとえリアルやコンテンツ中に「一番好き」と思う人物・キャラクターがいても、単にスキキライの天秤にかけて「好き」に傾いたケースだけで、「推し」とまではならない。

だが一度その人を「推し」と認定したら、沼のようにドブドブハマっていくし、毎日摂取しないとなにか物足りなく感じて、逆に見ていると元気になるし、気分の向上にも効果あるような気がする。

それだけ「推し」というものが偉大なわけだ。

 

 

 

なぜこのような話をするかと言うと、最近「推し」が1人増えたから。

 

その名は「アクシア・クローネ」。🐈‍⬛

アクシア・クローネ | にじさんじ 公式サイト

にじさんじ所属バーチャルYouTuber、エデン組のパイロット、アクシア。1年ぶりの新人で、昨日でちょうどデビュー5ヶ月になる。

にじさんじ観るようになってから1年、卒業生はいたけど、デビューはこれが初なので(海外除き)、このような一大事見届けてやらないと!の気持ちでエデン組のデビュー配信を観た。

 

これまで先輩方のデビュー配信何人かしか観てなくて、初配信どんなもんだろう… と思ったが、普通に紹介する者もいれば、インパクトしかない配信もあってすごく面白かった。

同期がインパクトありすぎたせいか、当時はそこまでアクシアのこと注目していなかった。「配信安定してるねー」「声かわいいねー」の感想ぐらいだけ。

観るようになったのはやはり原神の配信が始めてからだと思う。自分は自分の好きなもの好きな人が好きなタイプだから、今でも「プロセカ」「原神」を検索して配信や動画観たりしてる。

(これでリゼ様、若女将、フレンとアッキーナ好きになったから)

 

動画と配信を観るようになってから、どんどん彼の言葉選びや話し方、ゲームに対する熱意に惹かれて、いつの間にかにじさんじライバーの中で「一番好き」になっていた。

配信は可能な限りリアタイ観るし、ファンアート見たらRTいいねするし、大会に出たとき頑張って練習する姿見て惚れたし、チームで負けたとき自分の事のように悔しく感じるし、先輩や同期との交流を見て尊いと思うし、SNSで検索して褒められてるの見ると微笑ましいし、配信中の笑い声につられて笑っちゃう時もある。

 

気づけば毎日声聞かないと物足りなく感じて、切り抜き動画やアーカイブを何度も観返してた。予定でするはずだったことも彼の配信あるからズラしたりやらなかったりしている。反省はしない。

リゼ様好きになったときも動画を漁る日々だったけど、ここまで毎日のペースではなかった… 恐るべし…

 

 

しかし推しとはいえ、「どこまで推すか」については、自分中である程度の制限をかけている。

 

俗に言う「推しは推せる時に推せ」。この流行り廃りの早い時代では極めて正しいことだが、『推しのためなら何でもする!』のは、絶対にやらないほうがいいと思う。

自分がダメージ負うまで無理に推し活をしたら、その反動で推しに嫌な気持ちが生じてしまう。

 

アクシアくんを例にすると、彼は夜型人間で、配信時間はほぼ20時か21時以降。雑談でも1時間以上、ゲームの場合だと3、4時間が基本、集中すれば10時間もやるタイプ。

全部観たい気持ちはあるけど、平日出勤の自分は夜遅くても1時は絶対寝ないとダメで(朝7時起き)、遅刻で仕事なくしたら応援したくても(お金なくて)できなくなるから…

もう少し若かったらできるかもしれないが、歳を重ねてだんだん体を大事にしなければいけないと痛感し、たとえ翌日が休日だとしても、一晩の夜更かしは3日でリカバリーする必要なせいで、流石に寝ることを優先する。

 

さらに言うとアーカイブもコラボ動画もまだ全部観れてないし、1回限りの有料会員限定コンテンツも入れてない。グッズも海外輸送費用が高くて諦めて買っていなかった。

 

 

「それでも推しと言えるの?」

そう。俺はこうして推しを応援している。

人それぞれだから、自分の価値観を他人に押し付けることできないし、逆もなり。

だから今書いてるものはあくまで俺自身の思ったことだけで、誰かの支持も納得も承認も必要ないし、異なるスタンスで推しを応援する人も別に否定はしない。

 

誰かの定義でなく、自分の合う方法で推しを応援すればいい。

 

だが推し活を掲げて推しや他人に迷惑をかける過ぎた真似をするヤツは応援以前の問題なので、それくらいの常識にそぐわない人はアンチ同然。

願わくばすぐにでも自分の過ちを見出して直すが良いけど、そうでなければ早くオタク卒業していただけると幸いかと(別の畑が荒らされても嫌な気持ちだけだし)。

 

 

話変わるけど、最近「推しの結婚」がSNS上話題になってた。

 

自分はこれに関して特に思うところないかも。

唯一推してた三次元のアイドルも先日やっと結婚を発表してて、普通に嬉しかった。そろそろ40になるから、もう結婚はしないのかな… それとも既婚で発表はしないのかな… と思ったけど、発表できて良かった。

ガチ恋勢ではないので、本人が幸せであればそれでいいと思ってる。

そもそも住む場所も、いる環境もあって、元から推しと結ばれることを考えたことなくて、ただ遠く見ていればいい。

 

推しの結婚はガチ恋勢にとってどれだけのショックか分からないけど、多分「推しの引退」と似たような感じになるのかな…?

いや、しかし推しが結婚しても活動を辞めるというわけではないし、まだ活躍する姿が見れるわけで…

推しが引退したら、それこそ二度と会えなくなるから、そのほうが絶望的…?

まぁ、上に書いたように、人それぞれの応援する方法があって、それぞれの気持ちがある訳だから、推しへの気持ちはそう簡単に比較できるようなものじゃない。

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個人的には推しが結婚しようと、引退しようと、彼ら自身の選ぶ道だから、1ファンとしてそれを尊重することが唯一できることかもしれない。

 

ただ自ら「死」を選ぶのはどうしても気持ち的に受け止められない部分があって、そんなの辛すぎる…

(沙也加さん本当にご冥福をお祈りします。)

 

どうかみんなにも幸せな推し活を、そしてみんなの推しにも幸せな生活を。